10ギガ契約したのに500Mbps!? とくとくBBで判明した「自宅LANの落とし穴」

IT業界

GMOとくとくBBの10ギガ回線を契約しました。

「これで我が家も爆速インターネットだ!」

1ギガから10ギガなら数字上は10倍。大容量ファイルも一瞬で落ちてきそうです。

ところが、パソコンで速度を測定してみると……

約500Mbps。

……ん?

私の残り9.5ギガ、どこ行った?(笑)

最初は回線側を疑いましたが、自宅のネットワーク構成を一つずつ調べていくと、意外なところに原因がありました。

我が家の10ギガ回線環境

今回のネットワーク機器がこちらです。

写真右側から大まかに見ると、

光回線 → ONU → ホームゲートウェイ(HGW)→ ルーター → パソコン

という流れになっています。

写真には分かりやすいように、それぞれの機器を書き込んでみました。

右側にはONU(光回線終端装置)とホームゲートウェイ。

左端にある大きなWi-Fiルーターは、今回私が自分で購入した10GbEポート搭載ルーターです。

そして青枠で囲った中央のWi-Fiルーターは以前の構成で使用していたもの。

こちらは最終的に撤去することにしました。

10ギガ回線=パソコンも10Gbps、ではなかった

今回いちばん勉強になったのがこれです。

インターネットを10ギガで契約しても、パソコンまで自動的に10ギガになるわけではありません。

考えてみれば当然なのですが、契約したときは、

「10ギガ契約なんだから速くなるでしょ!」

と思っていました。

ところがインターネットからパソコンまでの間には、ONU、ホームゲートウェイ、ルーター、LANケーブル、スイッチングハブ、PCのLANアダプターなど、いくつもの機器があります。

この途中に1Gbpsまでしか対応していない部分があれば、そこがボトルネックになります。

高速道路に例えるなら、

10車線 → 10車線 → 1車線 → 10車線

みたいなもの。

途中に突然1車線区間があったら、そこで詰まります。

我が家にも「1ギガの関所」があったわけです。

パソコンの速度は約500Mbps

実際にパソコンからインターネット速度を測ってみると、約500Mbps程度でした。

500Mbps自体は普通にインターネットを使うなら十分高速です。

4K動画を見るにも困りません。

でも……

私は10ギガを契約したんです(笑)。

500Mbpsしか出ないとなれば、

「10ギガ契約の意味は?」

となります。

そこで「回線が遅い」と決めつけるのではなく、ONUからパソコンまでの経路を調べてみることにしました。

中央のWi-Fiルーターを撤去

そこで見直したのが写真中央、青枠で囲ったWi-Fiルーターです。

以前の構成では、この周辺が10Gbpsの性能をパソコンまで届けるうえで問題になっていました。

せっかく上流側が10ギガでも、途中が1Gbpsなら、その先だけ10GbEにしても意味がありません。

そこでネットワーク構成そのものを見直し、このルーターは撤去することにしました。

左端の10GbE対応Wi-Fiルーターを購入

そして私が自分で購入したのが、写真左端のWi-Fiルーターです。

このルーターには10GbE対応ポートがあります。

ここが重要でした。

「10ギガ回線に対応したWi-Fiルーター」という言葉だけを見るのではなく、

WAN側は何Gbpsなのか?
LAN側は何Gbpsなのか?

まで確認する必要があります。

製品によってはWAN側が高速でも、LAN側のポート構成が異なる場合があります。

パソコンを有線で10GbE接続したい場合は、LAN側に10GbEポートがあるかを確認するのが重要です。

10GbEスイッチングハブも導入

写真右端には10GbE対応のスイッチングハブもあります。

複数の機器を高速な有線LANで接続したい場合、ハブもボトルネックになる可能性があります。

10GbEルーターを買ったのに、その先に1GbEハブを置いてしまったら、

10GbE → 1GbE → PC

となってしまいます。

せっかく10車線の道路を作ったのに、また料金所だけ1車線です。

ネットワーク界、油断するとすぐ料金所を作ってきます(笑)。

パソコン側も10GbE対応が必要

そして忘れてはいけないのがパソコン側です。

パソコンのLANポートが1GbEなら、上流を全部10ギガ対応にしても1Gbpsが上限になります。

2.5GbEなら2.5Gbps。

10GbE対応のネットワークアダプターを使用して、ようやくパソコンまで10GbEで接続できます。

今回の環境では、見直し後にパソコン側が10GbEでリンクする環境にできました。

ここで重要なのは、

10GbEでリンクした=インターネット速度が常時10Gbps出る

という意味ではないことです。

10GbEという表示は、基本的にはPCとネットワーク機器間のリンク速度です。

実際のインターネット速度は、プロバイダー側の状況、回線混雑、測定サーバー、時間帯、パソコンの処理性能などでも変化します。

LANケーブルも確認する

そして地味ですが忘れやすいのがLANケーブル。

ルーターもPCも10GbE対応なのに速度がおかしい場合は、ケーブルも確認したほうがよいでしょう。

10GbEではケーブルの規格だけでなく、配線距離や施工状態なども影響します。

古いLANケーブルを何となく使い続けるより、10GbEで使用することを前提にネットワーク全体を確認するのがおすすめです。

「6GHz」と「6Gbps」は全然違う

写真左端のWi-Fiルーターには、

2.4GHz
5GHz
6GHz

のWi-Fiがあります。

ここも最初は紛らわしいところです。

6GHzはWi-Fiが使用する周波数帯のことで、

「6Gbpsで通信できる」という意味ではありません。

GHzとGbps。

アルファベットが似ていて、初見殺し感があります(笑)。

また、Wi-Fiは電波を使用するため、ルーターとの距離、壁、周辺の電波状況、スマートフォンやパソコン側のWi-Fi性能などによって実効速度が変わります。

そのため、私はパソコンで高速通信を重視する場合には10GbE有線LANを使うことにしました。

10ギガなのに遅いときは、ここを確認

10ギガ回線を契約したのに思ったほど速度が出ない場合、私は次の順番で確認するのが分かりやすいと思います。

ONU・HGW → ルーター → スイッチングハブ → LANケーブル → パソコン

この経路のどこか一つでも1Gbpsになっていないか確認します。

特にWindowsなら、まずPCのネットワーク接続が10Gbpsでリンクしているかを見ると、問題の切り分けがしやすくなります。

PC側ですでに1.0Gbps接続になっているなら、インターネットの速度測定以前に、LAN側を調べる価値があります。

Before・After

今回の変更を単純化すると、こんな感じです。

変更前

10ギガ回線

ONU・HGW

旧ネットワーク機器

パソコン

インターネット実測 約500Mbps

変更後

10ギガ回線

ONU・HGW

10GbE対応Wi-Fiルーター

10GbE対応ネットワーク

10GbE対応PC

PCまで10GbEでリンク

この違いは大きいです。

まとめ:10ギガ契約はゴールではなくスタートだった

今回の経験で分かったのは、

「10ギガ回線を契約すること」と「自宅のパソコンを10ギガ環境にすること」は別

ということでした。

最初は約500Mbpsだったので、

「とくとくBBの10ギガなのに、なんで?」

と思いました。

しかしネットワーク構成を調べていくと、自宅LAN側にも見直すべき部分がありました。

そこで10GbEポート搭載Wi-Fiルーターを自分で購入し、旧ルーターを撤去。10GbE対応ハブやパソコン側のネットワーク環境も含めて構成を見直しました。

そしてPCまで10GbEで接続できる環境になりました。

今回の教訓はこれです。

10ギガ回線を契約しただけでは、10ギガ生活は始まらない。

ONUからパソコンまで「10ギガの道」を作って初めて本領発揮!

10ギガを契約したのに500Mbps程度しか出ず、

「おかしいなぁ……」

と思っている方。

回線業者を疑う前に、一度ルーター、ハブ、LANケーブル、そしてパソコンのLANポートを確認してみてください。

あなたの家にも、こっそりと**「1ギガの関所」**が隠れているかもしれません。

「GMOとくとくBB 10ギガ回線のONU・ホームゲートウェイ・10GbE対応Wi-Fiルーターとスイッチングハブ」


我が家の10ギガネットワーク環境。中央の旧Wi-Fiルーターを撤去し、左端の10GbEポート搭載Wi-Fiルーターを中心とした構成へ変更しました。右側はホームゲートウェイ、ONU、10GbE対応スイッチングハブです。

記事冒頭に入れる「3行結論」

検索から来た読者は結論を急ぐので、タイトル直後にこれを入れるのもおすすめです。

結論:10ギガ回線を契約しても、PCまで自動的に10Gbps対応になるわけではありません。

我が家では約500Mbpsだったため、ルーターなど家庭内LANを見直しました。

10GbEルーター・ハブ・LAN・PCまで、通信経路全体の確認がポイントでした。

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